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軸受の摩耗量を計測した。

今回製作実証した高温高圧ノンシール式ポンプにおいて7種類の材質組合せによる実証を行なったが、カーボン+プラズマ窒化の組合せが最良で本組合せにて長時間検証。軸受の寿命耐久性にも目処が立ったことが実証された。

 

4. 調査研究の成果

(1) 高温高圧ノンシール式モーターポンプ一体型ポンプ模擬機を製作した。

(2) 製作したポンプにおいて洩れも無くノンシール式の実用を実証出来た。

(3) 軸受の摩耗量を計測し、軸受の寿命を予想し得た。

(4) 容積約1/10重量約1/2の省力化型を実証できた。

 

5. 実用面での今後の検討項目

今回実証試験によりノンシール式ポンプ、モーター一体型ポンプの実用化を実証により確信を得ることが出来た。

本ポンプの主要部品である軸受において、舶用での一般的な消耗部品寿命8000時間を目安に考察すると、今回の実証実験において軸受の摩耗量から寿命を予測すると、数値は8000時間強となり、当初目標の標準消耗部品耐用時間はクリア出来たが、軸受の信頼性、寿命を延ばすことがポンプ寿命を延し、より信頼性を高める事となることから軸受寿命をより延ばす為の検討を今後の研究課題としたい。

今回耐久実験実証がなお長時間出来なかったが、本船搭載等、耐久実証も行い、又、今回の実証はカーボン主体であったが、他材料、セラミック(Sic)等の耐摩耗耐久性等寿命延長策を計り、より適応性の軸受材の研究、信頼性めある軸受の開発をして行きたい。

同時に早期故障予知装置として軸摩耗量、軸移動量の測定検出方法も研究検証して行き、今後の課題として取り組みたい。

以上

 

 

 

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