2-3 実施場所
株式会社 浪速ポンプ製作所 美原工場
3. 実施内容
3-1 高温高圧ノンシール式ポンプ、モーター一体型ポンプ
開発した高温高圧ノンシール式ポンプの構造図を図-1に示す。
本ポンプは、ポンプケーシング、インペラー、モーター、軸受より構成されている。ポンプはモーターシャフトと一体型で、流体は外部と接触することなく、よって外部への液の洩れは、皆無の構造となっている。
ポンプインペラーによるスラスト及びラジアル荷重は、モーターのローター自重と共に軸受にて支持されている。
3-2 ポンプの設計、製作
ポンプの主要目を3-3-1に示す。
ポンプの外観図を図-2に示す。
本ポンプは、高温高圧下での実証実験に耐え得る為、耐圧の検討、肉厚計算、熱膨張の影響等を事前に計算し、高温高圧下での連続運転に耐え得る様設計された。又、軸受の自己潤滑とモーターの熱循環を考慮して、自己潤滑ラインを設け、ポンプ吐出側よりモーターエンド側へ、強制的に自液を循環させる構造とした。
軸受は、カーボン、Sic、タフトライド処理、プラズマ窒化処理の4種類にて実証試験を行なった。スリーブは、Sic、タフトライド処理、プラズマ窒化処理の3種類にて実証試験を行なった。
軸受とスリーブの組み合わせは、6項の如く行なった。
3-3 ポンプの実証実験
3-3-1 実証試験条件
(1) ポンプ及び性能及び条件を下記に示す。
・ポンプ要目 容量 15m3/h
総揚程 30m
馬力 3.7kW
回転数 3420min-1
供試液 缶水(含有率O.2%)
吸込圧 1.7〜1.8MPa
吐出圧 2.0〜2.1MPA
・電動機 電圧220V
馬力 3.7kW
電流 16.3A
回転数 3450min-1