舶用高温高圧ノンシール式ポンプ、モーター一体型ポンプの調査研究
(株)浪速ポンプ製作所
1. 調査研究の目的
現在、缶水循環ポンプは、ポンプとモーターが共通台上で軸継手により連結されている構造になっている。軸封には、パッキング又は、メカニカルシール式が採用されている。しかしこの既存の缶水循環ポンプは高温・高圧水及び微粒子等による各摺動部の早期摩耗、軸封漏洩等の信頼性に問題があり改善が求められている。
本研究では、既存の缶水循環ポンプの構造とは異なる軸封を廃した高温高圧ノンシール式ポンプ、モーター一体型ポンプにすることにより、小型化、省力化、信頼性及びメンテナンスの容易さの向上を図る為、その基本構造、性能及び耐久性を模擬機により調査研究する。
2. 実施経過
2-1 実施項目
本調査研究では、以下の項目について実施した。
1. ポンプの設計
2. ポンプの製作
3. ポンプの常温清水運転
・連続導転
・性能試験
・軸受摩耗量の計測
・フラッシング量の計測
・実回転数の計測
4. ポンプの高温高圧下における缶水運転
・連続運転
・数種類の軸受による摩耗試験
・騒音/振動計測
・高温高圧装置による温度上昇運転
2-2 実施期間
平成11年4月1日 開始
平成12年2月15日 終了