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膜式流出油拡散防止装置に関する調査研究報告書

 

シバタ工業株式会社

 

1. 調査の目的

船舶の衝突事故や座礁事故によって発生する油流出より海域汚染が多発する中、その対策としてオイルフェンスの装備が義務付けられているが、荒天時等における対応は機能性及び作業性の問題から十分とは云えない状況である。

これに替わるものとして、平成10年度には膜式油拡散防止装置(オイルカーテン)の開発を目的として装置に使用する膜材の選定、収納方法、及び船体への取り付け方法等に関する基礎研究を実施した。

今年度は、昨年度の研究成果を踏まえて装置として実用性のある構造設計を行う必要があり、船舶への搭載を考慮した最適構造の検討及び船舶搭載実験を行う。

 

2. 実施経過

2.1 実施項目

本調査研究では、以下の項目について実施した。

1] 海水の塩分の結晶硬化による膜材展張機能への影響評価

2] インナーカバーの最適設計

3] アウターカバーの最適設計

4] 長尺ユニットの製作方法の検討

5] インナーカバー及びアウターカバーの試作

6] 展張試験

 

2.2 実施期間

開始:平成11年4月1日

終了:平成12年1月31日

 

2.3 実施場所

実施場所を以下に示す。

 

表1 調査研究の実施場所

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