2.2 実施場所
調査研究の実施はすべて伊吹工業株式会社社内で行った。
住所
伊吹工業株式会社
大阪府大阪市旭区高殿1丁目7番28号
3. 実施内容
3.1 性能基準の確認及び社内暫定性能基準の作成
3.1.1 SOLAS第5章性能基準
SOLAS第5章ではSound Reception System の性能基準として以下のように記載されている。
音響受信装置は以下の性能を満たすべきである
1. すべての方向から、周波数70〜820Hzの音響信号を受信する
2. ブリッジ内に外部から届いている音響信号を再生する
3. 少なくとも音響信号が船梁の船首方向または船尾方向そしてどちらの側面からの音響信号であるのか大凡の方向を決定し表示する
4. 必要のない騒音を抑制し、必要な音を受信する
3.1.2 汽笛受信装置社内基準
SOLAS第5章の性能基準を基に、製品としての社内基準を設け、その上で研究開発を行うことにした。まず、基本概要を作成した。
汽笛受信装置概要
1. システムは表示器、電源スイッチ、ボリュームコントロール、再生用スピーカを備えた操作パネルと受信装置としてのマイクロホンの2要素から構成する。
2. 波数70〜820Hzかつ、音圧70〜120dBの音(以下、有効音響信号とする)を受信することができる。(この範囲の音に関しては、汽笛の音響信号に限定せず受信)
3. 効音響信号を受信している間、受信した外部音をスピーカによってブリッジ内に再生する。この際、ブリッジ内騒音より10dB以上高い音圧で再生する。(再生する音圧はボリュームコントロールつまみによって調整でき、再生最大音圧は100dBとする)
4. 作パネルにはインジケータを4ヶ所設け、有効音響信号を受信した際、そのおおよその方向を表示器に表示する。
以上のような概要を元に汽笛受信システムの構成図(図1)を作成した。