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船舶における汽笛受信装置に関する調査研究

 

伊吹工業株式会社

 

1. 調査研究の目的

IMO(国際海事機関)において、海上人命安全条約(SOLAS)付属書第5章(航行の安全)の全面改正案が審議されており、これが採択されると2002年に発効となる予定である。同基準内には、船舶に搭載すべき装置として、様々な機器が盛り込まれているが、その中に音響受信装置(Sound Reception System)がある。

音響受信装置の性能として、他船からの音響信号を聴取し、(70〜820Hzの範囲内)その音をブリッジ内に再生すると共に、他船の位置の大凡な方向を表示するものとある。本装置は周波数範囲等を考えても汽笛をメインとして考えており、弊社では汽笛受信装置として調査研究に取り掛かることにした。

本調査研究では、受信用のマイク及び制御器についてその実用性を検討することを目的とした。参考として汽笛の分類を表1に示す。

 

表1 汽笛の分類

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2. 実施経過

2.1 実施項目及び実施期間

本調査研究は以下の項目について実施した。なお本調査研究は平成11年4月1日から平成12年1月24日まで実施した。

1] 汽笛受信装置社内基準作りと実現方法の検討

2] デジタルフィルタの設計及び製作

3] フィルタの性能確認

4] マイクケースの評価及び暫定的な選定

5] 試作機の設計

6] 試作機の製作

7] 試験機のテスト

8] 製品化に対する検討

 

 

 

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