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2.8 船型別の航行の状況

(1) 船型別の動静

表2.8-1〜表2.8-6は、船型別に日本周辺海域航行船舶の仕出港及び仕向港をゾーン別に分類したものである。

船型階級別の仕出港及び仕向港のゾーン別割合(2.3(1)参照)の特徴は次のとおりである。

1] 500GT〜999GT(表2.8-1参照)

この船型の船舶は、極東ゾーン(2.3(1)参照)の諸港を仕出港又は仕向港とする割合が、全船舶の場合の約47%から65%と大きくなる。また、日本の諸港を仕出港又は仕向港とする割合も約33%(全船舶約39%)を占めており、日本及び日本周辺の極東ゾーンで約98%と大部分を占めている。東南アジアゾーン(2.3(1)参照)の諸港を仕出港又は仕向港とする割合は約2%(全船舶約6%)と小さくなる。

 

2] 1,000GT〜2,999GT(表2.8-2参照)

この船型の船舶は、500GT〜999GTの船舶と同様の傾向がみられる。日本周辺の極東ゾーンの諸港を仕出港又は仕向港とする割合が約57%と大きくなる。また、日本の諸港を仕出港又は仕向港とする割合も約40%を占めており、日本及び日本周辺の極東ゾーンで約97%と大部分を占めている。東南アジアゾーンの諸港を仕出港又は仕向港とする割合は約2%と小さくなる。

 

3] 3,000GT〜9,999GT(表2.8-3参照)

この船型の船舶は、仕出港又は仕向港に関するゾーン別の割合は全船舶の場合と同様の傾向である。日本の諸港間の航海数の割合が約21%(全船舶約19%)、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約19%(全船舶約20%)で、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約40%(全船舶約39%)となっている。日本を除く極東ゾーンの諸港と日本の諸港との間の航海数の割合は約14%(全船舶約12%)であり、日本を除く極東ゾーンの諸港と日本以外の諸港との間の航海数は約37%(全船舶約35%)で、両者を合わせると約51%(全船舶約47%)を占めている。また、東南アジアゾーンの諸港は、全船舶の場合とほぼ同様であり、日本の諸港との間の航海数が約3%、日本以外の諸港との間の航海数が約3%である。

 

4] 10,000GT〜29,999GT(表2.8-4参照)

この船型の船舶は、仕出港又は仕向港に関するゾーン別の割合は全船舶の場合とほぼ同様の傾向であるが、日本の諸港を仕出港又は仕向港とする割合が幾分小さくなる。日本の諸港間の航海数の割合が約18%(全船舶約19%)、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約16%(全船舶約20%)で、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約34%(全船舶約39%)となっている。

 

 

 

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