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「現代日本のオーケストラ音楽」演奏会プログラム

 事業名 「現代日本のオーケストラ音楽」の開催
 団体名 日本交響楽振興財団  


第22回作曲賞入選作品

 

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池田悟 Satoru Ikeda

 

1961年3月12日生まれ

1987年 東京芸術大学大学院修了

佐藤眞、大槻寛の両氏に師事。

1988年 第57回日本音楽コンクール作曲部門第1位(ピアノ協奏曲)

1989年 パリのラジオ・フランスで「9人の奏者のためのコンポジション」を公開録音

1996年 三島の新ホールこけら落しのためにオペレッタを作曲、音楽監督を務める。

日本現代音楽協会会員

島村楽器株式会社指導スタッフ

 

管弦楽のささげもの

Orchestral Offering

 

現代の音楽を日常的に聴き、作曲している私にとって、古典の音楽は古いかと言えば決して古くはない。高校生の時そうであった様に今もなお一層新鮮な感動を覚える。古典のどこからそんな力が生まれるのか探究し、演奏に結びつけるのが現在の私の職業であり、同時に作曲における態度でもある。

この作品では、相対する楽想が出会い、呼応したり拮抗したり融合したりしながらエネルギーや緊張感を高め、発散し、より大きなうねりになっていく。

「相対する楽想」とは、整合⇔非整合、安定⇔不安定、単純⇔複雑などであり、古典における、主題⇔推移、トニック⇔ドミナントに近い。これらは感覚的に高揚や鎮静をもたらす。この高揚と鎮静の質と量のバランスに最も気を配った。冷静に計算すると共に音楽的な感情を冷やさないよう、絵や言葉によって書きとめ、思い出しなから作曲した。

ある時、古典を勉強していたら、1つの法則に気付いた。

―部分がそれ自体魅力的であるだけでなく、全体像の前兆・暗示にもなっている―

このことに主眼を置いて、序・葬送・スケルツォ・フィナーレなとのエッセンスを単一楽章に凝縮したのがこの曲である。

曲名の「ささげもの」は、まずメシアンの「忘れられた捧げ物」などの若い頃の作品に感銘を受けたこと、ストラヴィンスキーの「春の祭典」(この曲も好きだ)がテーマにしている「生けにえ」も、捧げ物だということ、そして私の個人的な体験…作曲当初、婚約前だった妻の父君が、結納を間近に控えて他界されたことなどから、この言葉を選んだ。

作曲が終わって、数年振りにバッハの「音楽の捧げ物」を聴き直したら、私の作品がカノンを多用しているという点で似ているところもあり、面白く感じた。

今年は息子が生まれ、この曲も生まれる。関係者の方々に深く感謝いたします。

 

 

 

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更新日: 2019年9月21日

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