日本財団 図書館


018-1.gif

タチツボスミレ

 

4月、草原にはタチツボスミレの群落が出現。ナガバノタチツボスミレやオオバタネツケバ。カンサイタンポポが黄色い絨毯の様に広がった。他にウシハコベ、ミツバ等ちょっと味噌汁の実においしい野草もすぐ手に入る。

次ぎにタチツボスミレに替わってムラサキケマン、ウマノアシガタ、ジュウニヒトエ、キツネノボタン、ヘビイチゴ等が次々と咲いた。このころひょうたん島コースでは、モチツツジ、コバノガマズミ、ナツハゼが咲く。フジの花も咲き始め、5月センダンの花が咲く。9月草原は秋の花にいろどられる。ヒヨドリバナ、ヤブマメ、ヨメナ、スズメウリ、キクイモ、ヤマハッカ、カナムグラ、ベニバナボロギク。10月イヌタデの紅がとても鮮やか。センダングサの黄、チジミササの紫、ハキダメギクの白。

笹を刈って2年目(2000年)、植生は少し変わったようだ。タチツボスミレの群落はやや小さくなり、ジュウニヒトエも少し減ったように思う。6月、草原はヒメジオンとキツネアザミの、やや草丈の高い花園になった。白と赤紫のコントラストがとても美しい。6月末には谷のクマノミズキが咲いた。2本有るうち、1本は真っ白になるほど花が咲き1本は全く咲かない。何故だろう。あんなにたくさん有ったキツネアザミは姿を消し、ヒメジオンの白だけが風に揺れた。ややくぼんだ湿り気の多いところにはママコノシリヌグイの花が咲き始めた。

 

018-2.gif

ジュウニヒトエ

 

7月斜面の途中にはヨウシュヤマゴボウがウドの大木のように大きくなって咲いていた。よほど栄養が良いのだろうか。ヒヨドリバナの株も目立つ。8月末センニンソウの花が咲き始めた。キツネノマゴやトウバナが咲きママコノシリヌグイは今を盛りと紅に染まった。9月ヒヨドリバナがあちこちで咲き始めた。今後どの様に変化していくのか見守っていきたい。

杉ヶ谷東側の笹刈は、少しずつ斜面を上に登っていく。次第に険しい急斜面になり足をとられて、なかなか作業ははかどらないし、藪はつるが絡まって頭の上から覆い被さり、落ちてくる葉や虫との格闘となってきた。また少し雨などで作業が抜けると、また一面の笹原に戻ってしまう。しかし、一度刈った後の笹は柔らかく、あっという間におもしろいように刈れる。来年再来年とグリーンエコーの活動が続き、メンバー一人一人の夢を紡いで、益々すてきな山になっていくことを願っている。

 

018-3.gif

ヒヨドリバナ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION