枝を切るときに、一方の手で他の枝や幹をつかむことがありますが、支え手に刃物を振り下ろして手を切る事故が多いので、地上で作業するときは、足場をしっかり固め、支え手をしないで枝を切ります。低い枝は刃物を両手で持つとよいでしょう。
はしごに上るときは、山側からはしごの下部をしっかりと地面に食い込ませて、樹木から絶対にはずれないように固定します。転落は大きな事故につながります。支え手をするときは、必ず幹の反対側の生枝をつかみます。枯木を支えにすることは絶対に避けます。また、支え手は切る枝よりも高くします。すなわち、切る枝が肩より高くなれば、はしごを一段上るようにします。
ナタで手を切る事故はかなり多いので、初心者はノコギリで切ったほうがよいでしょう。できるだけ枝の付け根から切ります。最初に下側を少し切ってから上を切ると、枝を落としやすくなります。
間伐も、樹木の成長に合わせて何回か行う必要があります。日光が当たらなくなった枝は、枯れてしまい節となるので、成長の悪いものや幹の曲がったものを適当に間伐し、上を見ると適当に空が見えるようにします。林床にササなど、グランドカバーが多少生えるのが望ましい状態です。切り倒すときは、倒れる範囲内に人がいないことを確認します。
切り倒した木は、枝をはらい、間伐材の用途に従って適当な長さに切って運び出します。すぐに皮をむくとむきやすいでしょう。