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■松林の管理

松林の場合は、細い雑木を切り取り枯れ木を切り倒し、常緑広葉樹を間伐する作業が中心となります。雑木が繁茂し通風が悪くなると、松の木は枯れ、松茸が生えなくなります。マツクイムシが発生した木は直ちに切り倒して取り除かないと、どんどん侵されます。従って、枯れ木は無条件に伐採し、潅木と常緑樹は原則として切ります。しかし、この場合も、むやみに切り倒すのではなく、林縁部にはツツジなど花木を、林床部には小花木や雑木も適当に残すようにします。切りすぎてしまうと取り返しがつかないので、少し控え目に除伐してから、必要があれば更に伐採するようにするとよいでしょう。

松茸は、林床に薄日がさし、通風がよく、あまり多くの腐葉土で富栄養と酸性にならない土壌に生えると言われています。

 

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■杉林・桧林の管理

この場合の作業は、枝打ちと間伐です。枝打ちは成木になるまで数回行いますが、1〜2回目のひとつの目安は、ビール瓶の太さくらいのところまで枝を落とすことです。枝を落とす場合は、まず下側から上向きにナタを入れ、上側から下向きに切ります。枝の付け根から切るというよりは、むしろ付け根をえぐり取るように切ります。そうすると木部が成長して切り口を巻き込んでしまい、節の無い良い材木となります。

 

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枝をえぐり取るように切り取る

 

 

 

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