(3) 現地への交通
目的とする里山、あるいは雑木林が、参加者の住んでいる地域や最寄り駅から比較的近い場所であれば、集合場所からハイキングを兼ねて徒歩で行けるので好都合です。しかし、最寄り駅からかなり離れていたり、便数が少なかったりすると、作業にとりかかる前に歩き疲れたり、作業スケジュールが円滑に進まないことになります。
参加者数が少なければ、自家用車に乗り合わせたりもできるのですが、人数が多ければそうもいきません。そこで、比較的便利な鉄道の最寄り駅を集合駅にし、そこからはバスで搬送することになります。この場合、たとえ1日1便でも定期バスが通っている路線だと、あらかじめ頼んでおけば、低料金の臨時バスを出してもらえます。そうでなければ、費用のかかる貸切りバスを頼むか、運転手つきのレンタル・バスを借りるしかありません。
このように、現地までの距離と交通の便は、活動の容易さや費用の点で大きな決め手となります。したがって、管理活動の場として里山を確保する際には、この点を十分に考慮する必要があります。