(b) 賠償責任保険
この保険は、活動中の偶然な事故によって、参加者やその他の第三者の身体や財物に損害を与えて、団体責任者や主催者が法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われるものです。指導や監督の不手際によって発生する賠償事故に対応する保険としては、施設賠償責任保険があります。ただしこの保険では、食中毒によって発生する賠償事故並びに、他人から借りてきた機材等を破損して発生する賠償事故は、対象になっていませんので、このような事故が考えられる活動に際しては、別の保険の手配が必要です。例えば食中毒事故に対応する保険としては、生産物賠償責任保険、受託品事故に対応する保険としては、受託物賠償責任保険があります。賠償責任保険は、これらの保険を必要に応じて組み合わせて契約(1契約最低保険料各保険毎に1,000円)することになります。
契約の例) てん補限度額=対人賠償1名1億円・1事故2億円/対物賠償1事故500万円/受託品賠償1事故300万円の保険金額設定の場合。
●施設賠償保険、生産物賠償責任保険、受託物賠償責任保険を組み合わせた1名1日の保険料10円〜30円。
※保険料は活動内容によってかなり変わります。
(c) 傷害保険と賠償責任保険がセットになった保険
前記において説明した傷害保険と賠償責任保険がセットになった保険もあります。一例としては、各地の社会福祉協議会が窓口となっているボランティア保険があり、年間300円〜500円で加入できます。(但しチェーンソーでの作業中のケガは補償されません)
この他にも、いくつかの保険制度等があり個別に保険契約するよりも内容・保険料等で有利な場合もありますので、保険会社等に問合わせをして、十分に検討してみてください。