2] 大年貨の屋台の出店状況(一九九六年二月一七日)−表に見るように、正月料理の食材および花火や春聯などの屋台が数多く出店されている。南大街が日常的な最大の商店街であったから多くの出店があるのは当然だ。西大街と東大街に出店される屋台の数が極端に違うのは、西大街が鉄道駅およびその周辺のバス停からのアクセスが良く、近郊からの買い物客も見込めるのに対して、東大街は周辺住民と城外の徒歩圏の住民しか見込めないという条件の差だろう。
3] 春聯の屋台−すでに休業に入った店舗の軒先きに出された春聯書きの店。奥にずらりと並べられた短冊状の紙が春聯の見本だ。右端の小さな紙は、寝室に貼る「擡頭見喜」。右上の正方形の紙は中庭に飾る宝紙。
4] 車にも貼られる春聯−日本でも松飾りをつけた車をよく見かけるが、中国でも同様だ。正月飾りである春聯は門や窓といった住まいの出入り口だけでなく、車にも貼られる。
5] 花儿−神々に供える饅頭、花儿。一九九六年当時は、南大街の饅頭屋で用途ごとにかたちの異なる花儿を買うことができた。
6] &路上に並べられた爆竹と花火−この時期に消費される爆竹や花火は凄まじい量だ。千連発の爆竹などあたりまえ。数種類の爆竹をみな抱えきれないほど買っていく。
7] 提灯屋−一般住宅でも軒先きに提灯を吊るすこともあるが、商店で使われることが多い。春節期間で閉められた店先に提灯だけが点されて、静かなメインストリートをいくらか華やかにする。
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