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2) 施策の体系

ここでは3つの方針を具体化するための25の具体施策を以下のとおり設定した。

 

方針1. 湿潤亜熱帯の植生を保全・育成する

(1) 在来植生の育成を促進する

1) 外来植生の伐根と組み合わせた在来植生の植樹

在来植生が優先する丘陵地の中に新たに進出してきた一部の外来植生(ギンネム等)を伐根するとともに、そこに高さ50cm程度のポット苗でヤエヤマアオキ、タラノキ等の在来植生をあわせて密植植栽する。地主の了解が得られる場所で、かつ集落景観的にとって大切な場所を優先する。

 

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2) 貴重な在来薬効植物の植樹

渡名喜島で確認できるヤエヤマアオキ、タラノキ等の数少ない貴重な在来の薬効植物を、丘陵斜面、海岸段丘、保安林、遊休農地等に積極的に植樹する。また、このような在来の薬効植物を育成・確保することで、特産品開発にもつなげる。

 

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モクマオウの保安林の中に1本だけ確認できたヤエヤマアオキ

 

 

 

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