<農業>
本村の農業は、南北の丘陵地にはさまれた狭隘な沖積低地を中心に土地改良事業等の農業基盤整備を進めつつ営まれてきた。海風の影響を強く受ける地形や、保水力に乏しい土壌など、農業生産条件に恵まれていない島ではあるが、県内のなかでも、もちきびの特産品として知名度は高く良好な評価を受けている。
農家戸数(表2-11)は昭和50年の136戸が平成7年では55戸に半減し、専業農家は7戸で、1種兼業農家が43戸と2種兼業農家が中心である。年齢階層別農業就業者数(表2-12)をみると、60歳以上が約6割以上を占め、30〜40代は1割に満たない状況にあり、担い手づくりが課題とされている。
農作物としては、もちきびとシマニンジンが主要作物となっている。村では、平成8年に「特産加工施設」を設置しており、農作物や海産物を利用した特産品の開発・普及を進めている。