<水産業>
周囲が豊かな海洋資源に恵まれた渡名喜村は、水産立村として栄えてきた歴史を有し、現在でも漁業は主要産業のひとつとなっている。
平成9年の漁獲量(表2-15)は706トンで、周辺離島のなかでは最も多く、第1位になっている。渡名喜村は、沿岸漁業が主で、近海に設置したパヤオを中心にカツオやシイラ、マグロなどが水揚げされる(表2-14)。
しかし、昭和53年以降、年々従業者が減少し、また高齢者(60歳以上)が6割以上と高い割合を占めるなど、高齢化の進行と後継者不足は大きな課題を抱えている(表2-13)。
現在、漁業協同組合は122人の組合員で構成されている。漁協での新たな活動としては、将来に向けた漁業を目指した青壮年部会を平成12年8月に結成し、モズク、アオサ、魚介類などの加工による特産品づくりに取り組んでいる。