4] 島の貴重な植物
<渡名喜島の貴重な植物>
島の気候や地形・地質の複雑さは、島の植物相の多様さをもたらし、小さな島ながら植物地理学上貴重な植物が自生している。本現地調査(平成12年7月/9月/10月)で確認できたものと渡名喜村史の中であげられている貴重な植物を記述すると、イタジイ(ブナ科)、イワヒバ(イワヒバ科)、オオマツバシバ(イネ科)、オキナワハイネズ、オキナワマツバボタン、カワラナデシコ、キバナノヒメユリ、クロイゲ(クロウメモドキ科)、コウラボシ(ウラボシ科)、サイヨウシャジン(キキョウ科)、ショウキズイセン(ヒガンバナ科)、タイワンビロードシダ(ウラボシ科)、タチシノブ(ワラビ科)、ハマヒサカキ(ツバキ科)、ヒトツバマメヅタ(ウラボシ科)、ヒメヤブラン(ユリ科)、フウラン(ラン科)、ヤエヤマアオキ(アカネ科)、リュウキュウチトセカズラ(フジウツギ科)などである。下線をつけた植物は沖縄県版※レッドデータブックにも記載されており、保護しながら、次世代へと引き継いでいかなければならない。
※レッドテータブック…絶滅などのおそれがある動植物の種を選定しその生息状況などを明らかにしたもの。