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2] 気候

本村が位置する沖縄県は、国内唯一の亜熱帯気候で、黒潮が流れる暖かい海に囲まれているため、海洋の影響を強く受ける。この温暖な気候は沿岸海域を含め、貴重な野生動植物が生息する自然環境を形成している。

渡名喜島近くの久米島の気候を見てみると(表2-1・図2-2)、年間平均気温は22.4℃で、気温について日本各地と比較すると年間を通して気温の差が小さい。平均気温が最も低いのは1月で15.9℃、逆に平均気温が高いのは7月の28.4℃であり、渡名喜島でもほぼ同じ傾向と考えられる。降水量についても、年間降水量は約2,100mmで、全国平均(1,702mm)を約20%程上回っており、日本の中でも比較的雨量の多い地域である。特に5月中旬〜6月下旬の梅雨期と8月を中心とする台風期にもたらされる雨量が多いのが特徴的である。

四方を海に囲まれた渡名喜島において、冬の強い季節風や台風などは人々の生活や工作物に大きな影響を与えてきた。沖縄は台風の常襲地であると同時に転向点であるため、進行速度が遅くなり、台風の猛威にさらされる時間が長い。特に渡名喜島の周囲には島がなく、2つの山に挟まれた低地部の集落や耕地では、吹き抜けの風や山塊からの巻き返しの強風を受ける。

こうした気候条件のもと、気象状況によっては、本島と渡名喜島を結んでいる定期船の欠航もしばしばみられる。

 

表2-1

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図2-2

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資料:理科年表、「沖縄の気候解説・編集:沖縄気象台」

 

 

 

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