2) 葦の会の組織運営と支援態勢
(1) 組織運営
先に述べたように、葦の会のいまあるようなエネルギーが将来まで継続するという保障はない。行政との関係は密に保たれても、実働部隊のパワーが衰えたら、活動は停滞する。とくに中心となる会員の高齢化は避けて通れない道だ。世代交替を常に頭に入れ、準備していく必要がある。
また、地区住民のほとんど全員が葦の会会員であることはすばらしいことだが、こうした息の長い活動は、続けていくうちにはどうしても個人個人の活動意欲や活動方法の考え方などに意識の差が生じてくることは避けられないことで、生活に関わる部分があるだけになおさらだ。この意識の格差をどのように調整していくかが、活動のリーダーや活動を事実上動かしているメンバーの使命である。
地域ぐるみの活動とはいえ、活動は楽しいことが基本でありたい。やっていることが楽しかったり張りがなければいつかは行き詰まり、義務を感じるようになると活動離れが始まる。