2) 浮野の里地域の土地の変遷
第4紀更新世(170万年〜1万年前)の時代には、地球の気候が寒冷化した氷期と、気候が温暖化した間氷期が何度も繰り返されてきた。最終氷期の2度目のピークにあたる2万年前は大陸氷河がさらに拡大し、海水面が現在よりおよそ130mも低下した。このため、関東平野奥深く侵入していた海(古東京湾)も浦賀水道の外側まで退き、それまで海底となっていた面は陸化して海岸平野となった。陸上を流れていた川は延長河川となり、河川に侵食された土地は谷となり、侵食を免れた土地は台地として残った。