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一方で、近年の観光客のニーズは、個性化・多様化が進みつつあり、旅行形態についても、家族や小グループによる旅行の増加や、低価格・短期間の旅行への需要の高まり等がみられます。

このような中で、本県観光の振興を図るためには、多彩な特色ある観光資源を活かし、国内外からの観光客の誘致やリピーターの確保に努めるとともに、観光客のニーズに対応した魅力ある観光地づくりを進めていく必要があるものと考えており、以下のような観光施策を展開することとしております。

 

○観光かごしまプロモーションの展開

行政と関係団体・業界が連携を図りながら、本県観光の魅力を広く国内外に広報宣伝することを目的として、95年から「観光かごしま大キャンペーン」の推進を図っており、各種観光資源を活かし、様々なメディアを活用した集中宣伝や旅行エージェント、航空会社等とタイアップした広報宣伝などを実施してまいりました。今後とも「観光かごしま大キャンペーン」の積極的な推進による観光かごしまプロモーションを展開するとともに、多様な観光客のニーズに対応するためにも、隣県である熊本県、宮崎県との連携による広域観光の推進にも力を入れてまいりたいと考えております。

また、2001年度には、インターネットを活用した「総合的観光・特産品情報提供システム」が稼働予定であり、個性化・多様化する観光客のニーズに対して適切な情報提供が可能になるものと期待しております。

 

○もてなしあふれる受入体制の充実

本県を訪れた方々に、二度、三度と訪ねていただくためには、何より、観光関係者と県民が一体となって観光客を温かく親切に迎え、良質のサービスを提供することが必要です。

毎年8月を「サザン・ホスピタリティ推進月間」と定め、県民のホスピタリティの醸成を図るほか、観光関係従事者の資質向上のため観光アカデミーを開催するなど受入体制の充実に努めておりますが、今後は市町村や関係団体・業界等と連携を図りながら、県民のホスピタリティの醸成や観光地の美化等に取り組む県民運動の展開へと発展させたいと考えております。

 

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日本で最初の国立公園「霧島連山」

 

 

 

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