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○個性豊かな美しい観光地づくり

本県の多様で特色ある自然や歴史、文化等を活かし、鹿児島ならではの美しい観光地づくりを進め、ひとりでも多くの方々に、多種多様な鹿児島の旅の楽しみを味わっていただきたいと考えております。

錦江湾と桜島を生かした国際観光都市およびクルーズ観光の拠点都市となる鹿児島地区をはじめ、全国でも有数の温泉地である指宿地区、歴史と芸術を組み合わせた文化性の高い温泉観光地の霧島地区、鉄砲伝来やロケット基地で有名な種子島地区、世界自然遺産の島として国内外の関心を集める屋久島地区、亜熱帯性・海洋性の自然と個性的な風俗や文化などに恵まれた奄美地区、グリーンツーリズムなど自然体験型の観光地づくりが進む北薩地区・大隅地区など、各地域の特性を活かした観光地づくりを目指しています。

とくに、今秋には奄美群島における新たな観光拠点施設として、奄美の自然を描いた日本画家「田中一村」の作品展示施設を含む「奄美パーク」がオープン予定であり、奄美の魅力を国内外に広く情報発信をすることとしております。

また、2002年には、約9,500年前の縄文時代早期の大規模な定住集落遺跡として注目を集める国分上野原遺跡につきましても、「上野原縄文の森」として整備され、深い緑の中で悠久の歴史を学び体感することのできる場となる予定です。

 

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世界自然遺産の島「屋久島縄文杉」

 

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ひと足早い春の訪れ「菜の花畑と開聞岳」

 

○アジアを中心とする国際観光の推進

国際観光振興対策としては、アジア諸国に近接しているという鹿児島の地理的有利性を活用しながら、これまでの、香港、韓国、台湾などに加え、中国も含めたアジアを中心とする海外からの誘客促進を図るため、各国・各地域ごとの旅行動向に応じたきめ細かな誘客対策の充実を図ることとしております。また、国際観光の推進に当たっては、特に行政区域にとらわれない広域的な観光イメージの確立と誘客対策が必要とされることから、九州全体や南九州三県など広域連携による取り組みをより一層進めてまいりたいと考えております。

 

 

 

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