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新たな広域連携を目指して〜鹿児島県の観光振興方策〜

 

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鹿児島県商工観光労働部長

迫田昌

 

◇「南九州WAC21」の開催に向けて

私ども南九州は、阿蘇、霧島、桜島などの豊かな大自然や美しい海岸線、多様な文化で彩られたきらめくアイランドをはじめ、多彩な自然や歴史、味覚、特産品など南国の息吹に育まれたあたたかな魅力に満ちあふれています。

このようなあたたかな魅力をひとりでも多くの方々に、是非とも楽しんでいただきたいとの思いから、これまで南九州三県(熊本県、宮崎県、鹿児島県)共同で各種施策に取り組んできたところです。

97年には、南九州三県で構成する「南九州広域観光ルート連絡協議会」を組織し、広域観光ルートの開発、共同キャンペーン等を実施するなど、南九州の観光振興に取り組んでまいりました。

このたびの「南九州WAC21」の開催は、これまでの広域連携をさらに一歩押し進め、21世紀という新時代の観光ニーズに対応した、南九州の観光振興策を進める上での大きなきっかけづくりになるものと考えております。

鹿児島サテライト会場では「南九州の観光イメージ発信」をテーマに、南九州の新たな観光イメージの創出とそのイメージ発信の手法について議論を深め、全体会議では、熊本サテライト会場の「ユニバーサルサービスを考える〜ホスピタリィの多角化・複合化を目指して〜」、宮崎サテライト会場の「南九州における国際観光振興〜サミット効果の継承と発展〜」とともに、各サテライト会議の結果を報告し合い、新世紀における南九州の新たな観光戦略についてさらに議論を深める予定です。

この「南九州WAC21」の開催を契機として、南九州のあたたかな魅力を全国に発信し、南九州三県の行政と観光関連事業者、地域住民とが一体となって観光振興に取り組むことにより、南九州のイメージアップと観光客の誘致促進、さらには地域の活性化につながるものと大きな期待を寄せております。

 

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55万都市の目前にそびえる「桜島」

 

◇鹿児島県の観光振興方策

鹿児島県は、南北600キロにおよぶ広大な県域に、わが国最初の国立公園である「霧島」や錦江湾に浮かぶ世界に有名な活火山「桜島」をはじめ、世界自然遺産に登録されている「屋久島」、珊瑚礁に彩られた美しい海に囲まれる「奄美諸島」、県内いたるところで湧出する豊富な温泉、温暖な気候などの豊かな自然や、縄文時代から近代に至る多様な歴史・文化資源などに恵まれております。

 

 

 

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