スポーツキャンプが最も盛んとなる1〜3月は、通常では観光にとってはオフの時期であり、このオフ期が逆にオン期となるスポーツキャンプは、本県観光・リゾートにとって大きな位置を占めております。
また、東洋一の規模と施設群を誇る「宮崎県総合運動公園」内に、一昨年11月には「武道館」が開館し、今年度末には、プロ野球公式戦も開催可能な全面天然芝の本格的野球場「サンマリンスタジアム」がオープンするなど、受入施設が更に充実し、「スポーツランドみやざき」づくりが進められています。
昨年は、「九州・沖縄サミット宮崎外相会合」を始め、「太平洋・島サミット」、「APEC運輸部会」など、重要な大型国際会議が相次いで宮崎で開催され、宮崎が「国際コンベンション・リゾートみやざき」として、世界へ向けて飛躍する記念すべき年となりました。
これを契機として、「観光宮崎」の歴史の中で培ってきた「もてなしの心」や、古くから守り続けてきた歴史や豊かな自然を活かしながら、「国際会議都市」、「国際観光都市」を目指していきたいと考えております。
◇南九州WACへの期待
21世紀は「交流の時代」といわれております。人々が国境を越え、県境を越え、都市部と農村部の境を越えて交流することが「観光」です。
これまで国内や海外に向けて「観光・リゾートみやざき」を発信し続けてまいりましたが、とくに今後発展の期待される海外に対しては、一県単独での誘客には限界がございます。今後は「南九州」一体となった誘客宣伝に取り組むべきであると考えておりまして、そのような中、今回、本県と熊本県・鹿児島県の三県が一体となって「南九州WAC21」を開催する運びとなったことは、まさに時宜を得た、南九州観光振興の大いなるチャンスであると考えております。
この「南九州WAC21」の開催を通じて、3県の協力体制がこれまで以上に緊密となり、南九州観光がますます振興されることを願ってやみません。
