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「国際会議都市」、「国際観光都市」の発展を目指して

 

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宮崎県商工労働部長

中野廣明

 

◇日向の国

宮崎地方は古くは「日に向かう」と書いて、「日向のくに」と呼ばれておりました。中世以降は「日向」と呼ばれるようになり、現在も「日向市」、「日向灘」などにその名を残していますが、その名にふさわしく、四季それぞれに明るい太陽の恵みを受けており、とくに日向灘に昇る朝日は美しく荘厳なものてす。

また、豊かな自然や日本発祥の神話(日向神話)に彩られており、日本一の規模を誇る「西都原古墳群」を始め、多くの史跡や伝説、神楽など、悠久の歴史と文化が、人情味豊かな風土の中で今に息づいています。1955年代半ばから75年代前半において、本県は空前の新婚旅行ブームに沸き、「観光宮崎」の名を全国に広めることとなりました。とくに、74年には新婚旅行ブームの頂点を迎え、約37万組(全国の新婚カップルの3組に1組)が本県を訪れるほどの人気でした。

宮崎には、その当時から多くの観光客が訪れる観光地が数多くあります。なかでも「鬼の洗濯板」で有名な「青島」、フェニックスと眼下に広がる青い海のコントラストが美しい「堀切峠」、野生馬で知られる「都井岬」などのある日南海岸国定公園は、南国情緒が溢れ、現在でも観光コースの定番となっています。県西部に位置し、鹿児島県との県境にまたがる「霧島」や、熊本県との県境に接する「えびの高原」は、日本最初の国立公園「霧島・屋久国立公園」内に位置し、雄大な大自然と豊かな森林資源に恵まれており、山岳高原性リゾート地として多くの観光客を惹き付けて止みません。

また、県の北西部に位置し、夜を徹して日向神話の世界を舞う「高千穂の夜神楽」や高さ80mの断崖が延々と続き神秘的な美しさを誇る高千穂峡などで知られる高千穂町も昔から人気の観光地です。

 

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九州・沖縄サミット宮崎外相会合

 

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高千穂夜神楽

 

 

 

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