おわりに
日本列島に住んでいる我々日本人は水に恵まれています。夏は太平洋から、冬は日本海から風が水を運んできてくれます。
そのため水を大切にしない。水を正しく認識しようともしません。三島市の小浜池の枯渇の問題は、全国どこにでもある問題です。先人から引き継いだ、自分の住んでいる地域の水に関心を持ち、正しい知識に基づいて、それを利用し、保全していくことが、現在の私たちのために、子供や孫のために必要です。何しろ私たちの体の半分は、生活している地域と深く結びついた循環の過程の水でできていますし、人間ばかりでなしに水がなければどんな生物も生きていけません。
日本を代表する富士山の地下水の知識が、郷土の地下水を知る糸口になることを望んでこの報告書を作成しました。