一旦森林火災によって植生が失われると、永久凍土は深くまで融解が進行する。エドマには氷を多数含むことから、融解で氷は失われると地盤は沈下して凹地化する。この際に、凍土に貯留されていたメタンガスが大気へ放出される。タイガの森林火災では、まず直接的に二酸化炭素を放出する。焼失したタイガはもはや二酸化炭素を吸収する機能が失われる。それに加えて凍土の融解によってメタンガスが大気へ放出され、融解した跡地が湿地化してそこが新たなメタンガスの発生源となる。一旦永久凍土が融解しはじめると、メタンガスの放出で更なる温暖化を促進する。