2階は産院になっており、難産でなければ出産を無料で行うことができ、産後24時間まで入院できるようになっていた。ベッドが10個あり、私たちが訪れた時は、その日の早朝に出産した方が一人いた。他に、老人病科や救急の際に出動するチームもあるそうだ。
3] マニラの保健所の避妊方法
ここで聞いた家族計画としての「避妊の方法」には興味深いものがあった。現在このCenterで薦めているのは、生理周期を基本とした自然的な避妊方法だそうです。ピルやコンドーム、ホルモン剤注射は薦めないのかと質問したところ、「これは現在の市長の考えに基づいており、市長が変わると推奨する避妊方法も変わる」とのことだった。ちなみに前市長の時は、IUDなどいろいろな人工的避妊方法が「強く」薦められていたという。市長が代わるたびに政策がこうもころころと変わっていいのだろうか?という感想を持った。
2) フィリピン大学医学部[University of the Philippines, Manila (UP) ]と病院[Philippine General Hospital]訪問
1] フィリピン大学医学部訪問
2] 病院訪問
1] フィリピン大学医学部訪問
副学長Dr. Jose EstebanからUniversity of the Philippines, Manila (UP)の医学教育について説明を受け、大学創設から歴史をまとめたビデオを見せて頂いた。UPの医学生は、高校を卒業した40名が1年生から入学して2年間の教養過程を過ごす。そして、3年次に理学学士(4年間の過程)を取得した120名が入学し、計160名となる。そして7年次が終了すると卒業である。卒業する前に実際に患者さんを診察する病院実習に力が入れられており、日本と比較し、卒業前に実践力を身につける、アメリカ式トレーニングを受けているようだった。