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以前はもっと教育要項を記載していたが、効果があまりみられず、指導内容は今後さらに減らすかもしれないとのこと。また、フィリピンの国民性によると紙はあまり大切にしないらしく、ノートにしたり掲示物にしたほうがいいのか、など細部まで検討しているという。なお、現在はカードにカバーをかけて保管状態が良くなったそうだ。

 

4] このBarangayに今何が必要か

正直言って予想していた以上に豊かな生活水準だった。BHSもうまく機能しているようだった。農業、畜産があり、電気も通っている。

しかし、問題は上下水道である。水道をひくのがベストではあるが実際にはすぐできるものではない。ならば、井戸を、ということになるがそこで問題になるのがトイレとの位置関係である。ここのトイレは地中に穴を掘り、し尿をしみこませるのが一般的である。そのため、し尿の汚水が井戸水にしみでてくる危険性がある。トイレのない家庭もある。そうなると、便を紙に包んだ後、そこらへんに放り捨てる為、かなり不衛生である。

JICAのプロジェクトでトイレの普及をすすめているが、その際、井戸から半径10〜20m距離をおかねば衛生上問題があるそうだ。しかし、実際に私達が目にした家庭では井戸のすぐ2m程横にトイレが設置されていた。現実的には、20mの距離をとるのはかなり難いようなので、別の対策が必要だろうか。 (青木)

 

2) Puppetry Show(人形劇) 〜teatro99(ナイナイ) 〜見学

1] 人形劇見学付〜飛び入りダンスのこと

2] Puppetry Show(人形劇)の効果について

 

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人形劇の様子

数百の目が中央の小さな人形に集まる。

 

1] 人形劇見学 付〜飛び入りダンスのこと

午後はPuppetry Showの見学をした。DOH(フィリピン政府厚生省)とJICAの協力による母子保健プロジェクトの1つ、住民組織支援プログラムとして人形劇を行っている。

 

 

 

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