日本財団 図書館


デング熱により、昨年はこの村で3人の死亡者が出ており、その際にはボティカビンヒが中心となって家々に殺虫剤を撒き、蚊帳(家族用で200ペソ)を配布したそうだ。

また、ボティカビンヒ設立に5,000ペソを借りたが、1年で返せたと言っていた。

優秀な経営である。

 

3] 民家訪問

一軒の民家を現地スタッフとともに訪問させてもらった。

おしゃぶりをくわえている乳児を見て、PHWが下痢になるからやめたほうがいいと母親に注意する場面があった。地面に落としたおしゃぶりをすぐくわえるからだという。住民の健康に対しての、細やかな気遣いが感じられた。 (波戸)

 

(3) Partida訪問

1] Partida Barangay Health Station (BHS)訪問

2] 家庭訪問

3] yellow card、red card、white cardについて

4] このBarangayに今何が必要か

 

1] Partida Barangay Health Station (BHS)訪問

Guimba Rural Health Unit-I (RHU)を見学した後、私達の班はGuimba RHU-I (人口約1,500人)の管轄下のBHSの一つのPartida Barangay Health Stationを見学した。Partida地域の人口は約1,200人で、これは、さらに7つのPurok(区画)に分かれている。私達の班はその中の第5PurokのBHSを訪れた。ここの人口は155人。まさに住民と最も密接な医療現場である。

RHUからBHSまでの道のりは延々と田園風景が続き、水牛が道端に寝そべり、のどかな空気に包まれていた。農業中心に生計をたてる、比較的裕福な地域であることがみてとれた。さて、BHSであるが、BHSは日本の交番のようなこじんまりとした造りで、手前にはバスケットコートがあり、横にはこれまた小さな幼稚園の建物がある。道を挟んで向いには小学校がある。子供の賑やかな声が聞こえる。BHSの中には、6畳ほどの部屋が2つあり、机やベッドがおいてあるシンプルなつくりで、壁には健康教育のポスターが貼られていた。

 

・MidwifeとBarangay Health Worker (BHW)の活動内容

ここのBHSには1人のMidwife (Ms. Rose)と、4人のBarangay Health Worker (BHW)とが働いていた。基本的に、家庭訪問などの日々の活動はBHWが行い、Midwifeが週に1回それをチェックしている。MidwifeのMs. Roseさんは3つのBarangayをまわって、BHWの教育と、活動のチェックを行っていた。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION