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これからはいろいろな本を読んだりして様々な分野のことを吸収していきたい。医療にこだわりはないので、自分なりに目標とするものを見つけ、それに向かって進んでいきたい。チャンスを確実につかめるようにしたい。

神山:将来は基礎医学を学びたい。今回参加したのも自分の視野を広げるため。尾身先生は好きなことをやりなさいといったが、本当に自分の好きなものは何か、もう一度じっくり考えてみたい。色々なことに興味をもって色々なことを学ぶべき。みんなにもそうあって欲しい。

石井:議論をする場にあまりいたことがないので、これからは議論するということにも慣れたい。今回は少し消化不良になってしまった。これからはプレゼンテーションの能力や英語の能力を磨きたい。

堀内:ミーティングで14人の意見をまとめることの難しさを感じた。将来はPrimary Health Careにたずさわりたい。JICAの専門家にも興味がある。好きなだけでなく、その場その場で何が番良い方法かを地域の人と考えてゆく人になりたい。

渡:今回のフェローシップで団体行動は難しいと感じた。また、議論する環境は、久しぶりで楽しかった。医療だけでなく、教育のすばらしさを感じた。

バルアさん:厳しいことも言ったが、謝りません。本当に学びたいことは何回も挑戦してください。今やるべきこと、チャンス、時間、タイミングを大切にしてください。

山田さん:人間の体に「体温」があるように、心にも温度がある。それが心温。それは低くなりすぎても高くなりすぎてもいけない。心にも適正な「温度」がある。

人と接する際に常にそのことを覚えていてほしい。自分の心温を適正に保たないと相手のことも分からない。

永井さん:学生として参加したときとまた違った視点で多くのことを学ぶことが出来た。興味・関心の近い、よい友人を得たのを、これからも大切に。

 

総括ミーティングを終えて

WHOの会議場を使ってのミーティングは、連日連夜繰り広げられた夜のミーティングとは明らかに雰囲気の違うものであった。個人的にはこのフェローシップの、プログラムはもちろんのこと、それ以外での仲間との交流、飲み会など非常に中身の濃い11日間の日程を締めくくるに相応しいものであったと思う。皆が涙していたDAWNのビデオに感動すらしなかった私も、この時ばかりは少し泣きそうになった。総括ミーティングを終えて私たち一行はWHOの建物をあとにし、それぞれが様々な思いを抱き、日本への帰途についた。

総括ミーティングで、果たして何が総括できたのだろう。総括ミーティングに関して皆から送られてきた文書を整理しながら今さらながらに私は考えてみる。あれから1ヶ月たった今でもよく分からない。ただ、まとまらない考えの中でただ一つ確かなことがある。私たちはスタートラインに立ったばかりなのだ。 (文責:神山淳)

 

 

 

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