・焼畑と狩猟生活が主の生活を送ってきたため、土地開発をするのが困難
・タガログ語、英語を話せるが差別は受けている
・健康面は悪い状態にあり特に肺炎、マラリアが多い
・5人に2〜3人は5才以内に死亡
・食事は1日1〜2回でバナナや芋類が主
・AETAはフィリピンの原住民だったのだが、後からやってきた人々に追いやられて山の上に住むようになった
<Dr. Timaのお話から>
先生は2つの理念・システムの相互作用について、特にtraditional medicineとmodern medicineに関して話して下さった。
traditional medicine---animal sacrifice, herbs, forest resources
healerは病気の原因をspiritにまでさかのぼって考える
これからは受け継ぐ人がいないので消えていってしまうかもしれない。
modern medicine---drugs
私達はこの2つを対立するものだと考えているが、両方がうまく共存できるようにする道を見つけるべきだ。
spiritは目に見えないものだが確かに存在しているものだということを忘れてはならない。
<考察>
はじめは少数民族なんて正直言ってピンと来なかったのだが、日本にも同じ立場に置かれている人達がいるのだと(私はアイヌを思い浮かべた)気付いたことで、彼らの苦しみが身近に感じられた。
人々が健康に、幸せに暮らしていくためには何が大事なのか考えさせられた。
Dr. Timaは精神的な支えとなるものをとても大事にしていると感じた。いつかは消えゆく存在である私達人類が、長い間伝えてきたことを絶やさずに、新しいこともうまく取り入れて、心豊かに暮らせる方法を見つけていかねばならないと思う。
正確な事実を知らないと語れないということがある。バックグラウンドとしての知識が豊富であることが重要だと思った。先進国の押し付けだから、うさんくさいのでは。 (下島)
<考察>
どこの国でも問題となる民族問題。Aetaの場合、土地制度の根本的改革などシステムの変革を伴う、互いの民族を理解するための歩み寄りは必須であり、解決への道のりはまだまだ長いだろうと思う。しかし、Dr. TimaのAeta問題に取り組む姿勢には胸を打たれた。 (目原)