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Mrs. L. Kerse:Regional Adviser, Human Resources Development

WHOで8年間(2年間はHIV/AIDSのプロジェクト)

 

人材育成についての講演

health service分野における人材育成について説明があった。

各々の政府間による協力関係をもとにした労働力の適正配分と研修、教育。また、そういうマネージメントの専門家の育成が強調された。

具体的な研修の中身としては、3つほど挙げられた。

ア) fellowship政府の推薦によって保健衛生分野で働くことになる人のための研修。大学院への留学なども含まれる。

イ) study tour主に政府の官僚が対象で、保健医療の分野を組織するための政策作製に生かすために行われる。

ウ) それぞれの国に研修センター設立

ある特定の国へ行って研修するのではなく、自国で人材育成をしていくために研修センターの設立をすすめている。プログラムとしては英語、コミュニケーション、リーダーシップ、マネージメントなどの研修が挙げられる。

 

また、TECH TRANSFERというかたちで、専門家が各国を訪問し、グループでの教育プログラム、ミーティングなどが行われている。

 

<考察>

質問の中で、「今の仕事を続けている思いは何ですか?」と聞いてみました。「若い世代が喜んで、健康分野における専門家になろうと思うことを勇気づけたり、支援したりすることです。」と答えてくださった。こうした若い世代がさらに若い世代へと思いを伝えて行くことが教育の分野では長い目で効果があらわれてくる必要なことだと思う。 (田中)

 

Dr. Dong Il-Ahn: Regional Adviser, Stop TB and Leprosy Elimination

 

・TB:TBは、再興感染症として知られてきており患者数も多い。WHOではstop TB programを実施している。この予算の72%がDOTS programに当てられている。このプログラムの影響は半分の患者に出ている。(患者数が半分になった。)なお、non DOTSだと薬剤耐性が半分の患者に出るので現在では用いられていない。くすりはタダで配られるのだが、国によっては文化を考慮した実施法がある。たとえば仏教の影響の強い国では、寺などで僧が患者に朝の集会の後に配布して、その場で飲んでもらうようにしている。

 

<考察> ・文化を考慮した配布方法はとてもうまいと思った。この方法はほかの宗教にも応用ができるので、ぜひやってもらいたい。また、最近増えているが、行政とNGOひいては宗教が手を組んでやるのは非常に効果があると考える。

 

 

 

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