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それによると、約53%に当たる578件は隊員の到着時に既に心肺が停止していました。しかし、約23%に当たる253件は家族や隊員によって浴室から助け出されています。助かった人たちの検査や診断を各病院に問い合わせたところ、回答があった122人の内9割以上の111人が、「一過性意識障害」「原因不明の意識障害」で、「脳卒中」8人、「痙攣」3人でした。本人の訴えも、「意識障害」「脱力感」がほとんどで、「胸痛」は一人もいませんでした。

入浴死は、欧米にはほとんどなく、高温全身浴の日本が世界でずば抜けており、これまでは血圧上昇による心臓病と、脳卒中、水死が3大原因といわれてきました。

 

 

 

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