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しかし、同委員会が助かった人たちに入浴を再現してもらい、血圧や脈拍の変化も調べた結果、日本人の入浴死は、「高温浴による熱中症」と、結論付けました。

熱中症は、炎天下で体温が高くなって脱水し血圧が下がり意識を失う症状ですが、高温長時間の入浴で体温が上昇すると、同じ仕組みで意識障害が起き、浴槽内で倒れたり溺れたりするのです。これを防ぐには、「お湯の温度を低く、入浴時間も短くし、家族が頻繁に声をかけること」と、同委員会は呼びかけています。

 

 

 

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