「メディカルケア」
覆った入浴事故の常識
高齢者の入浴事故は、これまで温度差による急激な血圧変化いわゆる「ヒートショック」が引き金となって心臓や脳の血管障害を引き起こすと考えられ、常識化しています。しかし、東京消防庁などの最新調査では、心臓病などではなく、熱中症の一種で体温上昇と血圧低下による一時的な意識障害が引き金にねなっている事が分かりました。
同消防庁の救急車が、東京23区内で1999年10月から半年間に出動した入浴事故は1087件でした。同庁の外郭団体である東京救急協会入浴事故防止委員会は、これを詳しく分析しました。