日本の家庭の食用油の代表選手であるサラダ油は、大豆と菜種の種子を絞ったり揮発性溶剤を使って油を抽出したりして作られます。不純物を除くために化学処理や脱臭処理などで精製もしているのです。
オリーブ油の成分の特色はなんと言っても7割を占めるオレイン酸です。80年代後半に酸化と発ガンとの関連が指摘され始めました。そこでコレステロールを抑え、かつ酸化し難いとされるオレイン酸はちょっとしたブームを呼んでいます。原料の品種改良で含有量を上げたべにばな油などが出回っています。米国ではオレイン酸を含む遺伝子組み替え大豆も商品化されました。しかし天然でのオレイン酸含有率はオリーブ油がずば抜けています。