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この蕎麦の生みの親は、栃木県出身の関口武士さん。40才の時、与論島の海に魅せられて移り住みました。島では喫茶店を経営し、生活にはすぐ慣れました。そのうち「観光地なのに土産の名物がない」と嘆く声を聞き、「与論といえばこれという名物を作りたい」と考えました。

1985年に初夏になると食べきれない程取れるもずくを見て、これを麺の中に練り込んだ「もずく蕎麦」を思い付きました。もずくは保水力が強く、カビが生じ易いのですが、冷風乾燥を2週間繰り返す事で製品化にこぎつけました。88年に港に売店を開いて販売し、徐々に島の「名物」と言われるように。今では経営する工場で年間40トン、40万食を生産します。

 

 

 

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