「今月の話題」
もずく蕎麦物語
鹿児島から南に約600キロ。与論島は人工約6300人、周囲22キロの小さな島です。夏には美しい海を目当てに若者や家族連れで賑わいます。島への交通は空路か船。船の発着時間になると、港の小さな待合所にある売店で、もずく蕎麦を食べながら船を待つ人も少なくありません。
見た目は普通の日本蕎麦。口に入れるとほのかに海の香りがします。蕎麦といっても実は小麦粉6割、もずく4割と蕎麦粉は入っていません。名物といわれるようになったのはここ10年程のことで、最近は島外の飲食店などでも扱われています。