「メディカル」
インスリンも飲み薬に
京都薬科大学の高田寛治教授らは、胃を素通りして小腸に達する特殊な微小カプセルを利用してインスリンなどのタンパク製剤を飲み薬にする技術を開発しました。
開発した微小カプセルは直径が0.2mmの半球状。半球部分は水に溶けないエチルセルロース系の高分子で出来ており、胃腸では分解されません。薬に粘着性の高分子を加えてカプセルに詰め、周囲の酸性度に応じて溶け方が変わる特殊フィルムで蓋をします。
カプセルを服用すると、強酸性の胃の中は素通りし、弱酸性の小腸に達してからフィルムの蓋が溶けます。