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セクシュアル・ハラスメントを解決していくというのには、上司が部下から相談を持ちかけられたとき、同僚間で相談が持ちかけられたとき、自分がセクシュアル・ハラスメントの被害者になったときなどがあります。また研修の対象者が苦情・相談窓口の担当者の場合、苦情・相談に対しての相談・解決方法もあります。

これらのケーススタディーを行うことによって、解決できないセクシュアル・ハラスメントはないということを研修生自身が確認し、またセクシュアル・ハラスメントの被害者も、さらに被害を深刻にさせないために、自分は何をしたらよいのかを理解することができます。

4] ロールプレイング

前項のケーススタディーで、セクシュアル・ハラスメントの解決策、被害を深刻にさせないための方法を理解することはできましたが、現実にそれらが目の前に現れたとき、頭では理解していても、行動が伴わないということが考えられます。

そこで、数人のグループで、被害者、加害者、上司、同僚、苦情・相談窓口担当者などの役割を決めて、どのようにその問題を解決していくのかを演じてもらいます。これらのロールプレイングを体験することによって、現実にトラブルが発生した場合、適切な対応がとれるように、知識を実際に行動できるレベルまで高める効果が期待できます。

 

(5) 具体的な研修事例

1] 監督者向け

目的:セクシュアル・ハラスメントについて、正しく理解する

自分が加害者にならないための行動規範を身につける

職場において、セクシュアル・ハラスメントを発生させないための具体的行動をとることができるようになる

職場において、セクシュアル・ハラスメントが発生した場合、適切な対応がとれるようになる

 

 

 

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