ただし、性格の問題や人格障害については、本人に自覚があったとしても治療上には難しい問題が多いことも事実です。
また、本人も悩んでいるのかもしれませんが、方で周囲にも迷惑をかけるというような場合もあります。
皆さんの周囲ではそんなに見かけないかもしれませんが、ちょっとしたことで、手首を自分で傷つけたり(リストカット)、自殺願望が強くなったり、男性で女性の下着を盗んだりするような人がいます。
強迫症状といって、一つのことが気になって頭から離れない人、一例を挙げると、きれい好きを通り越して、ごみが落ちているのが気になって仕方がない。自分の家の中ではいいとして、他人の庭のごみまで気になって他人の家へ入ってごみを拾って問題になった人がいます。
社会的に未成熟な人というのもこの中に入るかもしれません。これは前のピーターパン症侯群と似たようなものですが、壁にぶつかると自分で処理できない、すぐ他人に頼りたがるようなタイプの人がいたりします。職場と直接関係のなさそうなこともありますが、いずれにしても、例を挙げていけばきりがないようです。
職場としてより困るのは、余り本人に自覚がなくて、しかし変わり者だという人でしょう。わがままである、自分勝手、自己中心的、自分の思うようにならないとすぐ不機嫌になる、無責任、気分がムラで気が向かないと仕事をさぼる、妙にお節介である等々。何度もいうように、これも程度の問題ではあるわけで、また、タイプを分けることもできなくはありませんが、周囲が困るという状況をいくつか挙げてみるだけにしました。
また、最近は、ヒステリーという言葉は余り使ψなくなりましたが、従来ヒステリー性格といわれた、感情が極めて不安定、見栄っ張りで自分をよく見せようとする、人より目立ちたがる、自慢する、エスカレートすると空想的になったりうそをついたりするような人格の人もいます。