例えば、うつ病だった人が、ちょっとした不眠でまた再発かと心配したりするようなことです。もっともこれは、きちんと医師にかかっていれば心配なことはありません。結核にかかったことのある人が、ちょっとした微熱でも再発かと心配するようなもので、これは医師に相談すればすむことです。
周囲としては、余り先入観を持ちすぎて、ちょっとしたことで心配しすぎたり、神経質になり過ぎるということを避けるべきです。しかしそれも口でいう程単純なことではありませんし、もし不調の再発というのなら、早く対応すれば、大ごとにならないですむという可能性も大きいので、その辺の判断が大事ですし、また難しいことにもなります。今まで述べたことを参考にして冷静にというか、常識的な見方で考えてあげてみてください。
再発の兆しが見えた時の対応については、休養をとらせるとか職務軽減をはかるということが考えられますが、これは本人の希望にもよりますが、主治医や健康管理医、カウンセラーなどと相談して決めるのがよいと思います。