もちろん、このような性格の偏りのある人の中には、自分で自分の性格について悩んでいるという場合もこれも、対応が容易ではないとしても、カウンセリングなどの対象になることがあります。
とりあえず、ここでは、周囲から見て、職場不適応の徴候とはどんなものなのかを簡単な表にまとめてみました。
何度もいいますように、精神疾患の発見ではないので、精神的な症状のようなものも一部含まれますが、どちらかといえば、態度、様子、日常生活のあり方などが主体となります。
職場不適応の発見
(周囲からみて)
いつもぼんやりしている
仕事のミスが多い
引っ込み思案になった
いらいらして人にあたる
身だしなみが乱れてくる
仕事を辞めたいともらす
遅刻、欠勤、早退が増えた
酒の量が増えた、酒をのんで荒れることが多い
煙草の本数が多くなった
普段より口数が多くなった
気が大きくなり、金遣いが荒くなった
落ち着きがなくなり、席にじっとしていられない
独り言をいっているのを気付かれる
他人の目や他人が話していることをやたらと気にする
当たり前のことですが、何月何日からそうなったなどということはないわけで、漠然とそういわれてみればとか、最近になって気が付いたということになるわけです。人格障害の場合と違って、大切なことは以前のその人に比べて確かに違うという点になります。とりあえず、理由や原因はともかくとして、この表にあるようなことに気が付くとすれば、普段から一緒に仕事をしているとか、付き合いがある人たちということになります。