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この辺が人事配置の難しいところで、何度も出てきましたが、本人の適応度の把握という、困難ではあるが避けて通れないことが起こって来ます。

なお、不適応ということば、ニュアンスとしては分かってもらえると思いますが、職場不適応というところで少し説明することにしています。

カ スーパーウーマンシンドローム

スーパーウーマンシンドロームと言うのは、米国でいわれ始めた言葉です。キャリアーウーマンといわれる女性は、当然仕事面では男性と同様にやっていけるわけで、別に差別という問題ではなく、もし家庭を持った場合、家庭の主婦としても仕事同様完全を期すと、やはり無理が出てくるということで、その狭間で悩むことになる状態と考えられます。ある例としては、保育所の保母として極めて仕事熱心で、子供たちにも好かれ、その母親たちからも信頼の厚かったが、家庭では二人の子供がいて、どうしても自分の家事や育児が手抜きになることを悩んで、自律神経症状やうつ状態を示した例をみています。この場合、当然配偶者など家族の協力が必要なことはいうまでもありませんが、職場としてもどのような配慮や援助ができるかということになると、具体的にはケースバイケースでしょうが、カウンセリング・マインドを踏まえた対応などということが浮上してくるかもしれません。

キ 青い鳥症候群

青い鳥症候群と言うのは幸福の青い鳥を求めて、転々とすることから転用された言葉かと思いますが、自分が満足できない、何か受け入れられないと感じて、職場を転々と変える状態を指すようですが、これは単にストレスだけの問題ではなく、本人の側に、場合によってはもう少し病的な状態を考えなければいけない場合もあるようで、職場の対応だけではすまないことが多いと思われます。

 

 

 

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