面談しただけで、あとは知らないふりでは、「結局本気じゃなかった」「どうせ関心がないのだ」ということになって、面談の効果が薄れることになってしまいます。面談の内容はメモをとっておくなどして、忘れずにタイミングよくチェックをしていくようにすれば、カウンセリング・マインドがより生きていくことになるのです。
(2) 自己へのカウンセリング・マインド
カウンセリング・マインドは人間関係へ活かすだけでなく、自分のためにも活用すれば、よりよい自己実現ができるはずです。
つまりカウンセリング・マインドが活かされている状態においては、安定した自己の形成もできるということです。ここでは、自己へのカウンセリング・マインドについて掲げてみます。
1] 自己受容
「自分は自分」と自分を肯定する気持ちです。他の人ばかりを見て、うらやんでいるよりは、自分で努力をした方が有効に生きる事ができます。たとえ失敗をしたとしても、思うように物事が進まなくても否定的にならずに、自己の可能性を信じて、自分を大切にする心を持つようにすれば、長所だけでなく短所も素直に受け入れることができるはずです。自分自身でいることをやめるわけにはいかないのです。
2] 勇気づけ
自分を肯定していれば、何かをする場合に自分を励ましながら勇気をもって挑戦することができます。失敗してもへこたれずに、また再度勇気をもって挑戦することができます。勇気とは、「困難を克服する力」です。勇気があれば、少々のダメージは克服できるでしょう。人が生きていくうえで、自分を勇気づけできれば、よりアクティブに生きることができます。
3] 自己チェック
自分を客観的に観察をして、今の感情を過剰に抑圧せずに発散をしておくことです。心から喜び、笑い、怒り、泣くなど、素直になることができれば、人間としてとても幸せなことです。幸せを感じていれば、自己開示的になってより自由に生きる事ができます。
時々意識的に自己チェックをして、自分の感情を見つめ直してみましょう。素直になれない自分がいれば、早く解決をしておくことです。自分の生き方が順調にいっていれば、自分で自分をほめてみることも大切なことです。時には自分に喝をいれることも必要です。いくつになっても夢に向かって生きていければ素晴らしいことだと思います。