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(2) カウンセリング・マインドの心構え

具体的にカウンセリング・マインドを活かすためには何が必要なのでしょうか。まずは相手とのリレーションをつくる事が必要となります。そこでカウンセリング・マインドを活かすための心構えを3つ挙げてみましょう。

1] 一人一人を大切にしようとする心構え

人は自分を大切にしてくれた人を信じます。大切にしてもらえば、自分もその人を大切にしたいと思うものです。そしてそこには安心感や信頼関係が生まれます。安心感があればちょっとした冒険をしようとする勇気も出てきます。新しい企画への意欲もわくに違いありません。どんな人にも自分を「認めてもらいたい」欲求があるものです。認めてもらいたくて頑張っているのです。時には背伸びをしていることもあるでしょう。

 

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でも人には個人差もあります。ちょっと努力すれば、成果が出る人も努力はしていてもなかなか成果のでない人もいます。そこで、それぞれその人に合ったほめ方があります。大切にするということは、一人一人に適した承認をしてあげることなのです。「君は要領が良い訳ではないけれど、いつも頑張っているね。きっといい結果が出るはずだから頑張ってほしい。君の努力はよく私は分かっているよ。」とか「君はいつも手際がいいね。いつも感心しているよ。」などちょっと声をかけてあげる事で、やる気が出てくるのです。案外私たちは、「今の若い人は」とか「だから女は」という言い方をして、先入観で決めつけているものです。

 

 

 

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