ただ、カウンセリング・マインドに立脚した部下職員との良好なコミュニケーションを保つことは理想ではあるものの、実際の職場において具体的にどう対応したらよいのか、とまどいを感じておられる管理・監督者の方々も少なくないと思います。
本書では、カウンセリング・マインドの基本的な概念と実際の職場での適用方法について、メンタルヘルス対策とセクシュアル・ハラスメント対策の両者に関し、具体的に解説しました。本書の目的とするところは、必ずしも本格的なカウンセラーを養成しようというものではなく、管理・監督者が日常の職場で活用できるカウンセリング・マインドの考え方を身につけていただこうとするものです。
本書が公務職場のみならず、広く勤労職場の管理・監督者の皆さんに活用され、能率的で活力ある職場環境が実現されることを願ってやみません。
本シリーズの作成に当たりましては、下記の方々に執筆をしていただきました。
平成13年2月
カウンセリング・マインド養成研修マニュアル検討委員会
委員長 医学博士(前人事院職員局福祉課長)
(監修担当)石塚正敏
執筆者
第1巻 カウンセリング・マインドの育て方
日本産業カウンセリングセンター理事長 野原蓉子
第2巻 職場のストレスとメンタルヘルスを考える
医学博士(人事院メンタルヘルス指導会議委員) 折橋洋一郎
第3巻 事例でみるメンタルヘルスヘの対応
医学博士(人事院メンタルヘルス指導会議委員) 折橋洋一郎
第4巻 セクシュアル・ハラスメントヘの対応と研修マインド
フリージャーナリスト 秋葉ふきこ