相談員雑感
センターみやぎが電話相談を開始してから、五カ月となりました。はたして、どこまでセンターの存在が県民の皆さんに伝わっているのか、不安を感じながらのスタートでした。お陰様で、まだまだ相談件数は少ないものの、ポツリポツリと相談が入ってきております。
これまでの相談の傾向は、古い過去の被害のことを思い出したもの、現在の被害に関するもの、具体的な問合せといった内容です。しかし、自分の都合のよいような言葉を過剰に期待してかけてよこす方などもあり、その応対に苦慮する場面もあります。
被害者相談で最も難しいのは相談者のニーズを把握することです。同時に電話相談でそのニーズにどこまで応えられるのかを判断しなくてはなりません。そして、その判断に基づき、何をいかに伝えるか…。これがスムーズにできるようになるまでは、まだまだ修行、修行、修行…。
何事も初めは『試行錯誤』『暗中模索』不安を感じながらでありますが、この不安こそが被害にあわれた相談者の方の不安に通じる「何か」かもしれない、と思います。
センターみやぎは、ボランティア、手作りのよさを生かしながら、これからも日常感覚を大切にした相談活動を積み重ねていくつもりです。賛助会員の皆様をはじめ、心よくボランティア活動にご家族の一員を送り出していらっしゃる皆様、ご協力いただいている関係機関の皆様、今後ともよろしくよろしく応援してください。
(S)
毎日、強盗・レイプ・通り魔・交通事故等の様々な犯罪が起き、被害に遭われた方とその親族を合わせると被害者数は犯罪件数の数倍になるといわれています。突然犯罪に巻き込まれ、それまでの生活が一変し、精神的・肉体的・経済的・物理的な一次的被害とその後の二次的被害などで一層苦しい状況に追い込まれている様子を見聞きするにつけ、他人事とは思えません。
最近被害者の人権が取り上げられるようになり、全国の警察に対策室・犯罪被害者ネットワーク・各機関の電話相談窓口が設置されるようになってきましたが、被害者の方が必要としている適切な支援が受けられるような法律、社会環境の整備が待たれます。被害に遭われた方が、重い心、やりきれない思いで閉じ込められている状態から、日常生活が送れる力を取り戻すために「被害者支援センターみやぎ」が、少しでもお手伝い出来ればと願っています。
(S・I)
「募集」の活字が目に飛び込んできた「宮城犯罪被害者支援センターの電話相談員募集」、以前何かでみた・これだったと思い事務局へ申し込む。心のどこかに不安も承知で。
後日、事前研修で顔馴じみの相談員の方たちと会い一安心した。また、警察とかかわる中で難しい法律上の問題等もあり、気持ちの上で後退りをしながら受ける。
現在活動している相談員のボランティア内容と少し違うが、これから多くの事柄に直面した時に対応できるようにと新聞報道や、先輩の方々との経験を参考に備えたいと思っている。
基礎講座の三日間は、今まで触れることのない内容を短い時間のなかでポイントを頂いたように思う。それに並行して資料の中での理解はごく一部にすぎない。相談室以外の研修も同様に行ってほしいと願っている。
これからの活動に支援者の一人として参加していきたいと思っている。 (C・K)